東京ダ1400mは、ダート短距離戦のスピードと、長い直線でパワーで押し切る馬力が試されるコースです。
この記事では東京ダ1400mで行われた過去5年・1レースのタイムとラップを集計し、どんな流れになりやすいか/どんなタイプを狙いたいかを整理しました。
対象は、根岸ステークスの1レースです。
- 走破タイムの目安:良馬場で 1:22.1~1:23.0 が標準
- 上り3Fの基準:35.6~36.5 秒が好走ライン
- 展開の傾向:前後半差 -1.9~-1.0 秒のハイペース〜ややハイが中心
- 狙い目タイプ:スピードと馬力を兼ね備え、坂をこなせる先行〜中団馬
- 割引タイプ:短い直線で実績を作ってきた馬や、坂で甘くなる傾向のある馬
※各項目の根拠は、本記事の後半で詳しく解説します。
東京ダ1400mのコース形状と特徴
東京競馬場のダート1400mは、左回りのダートコースです。
直線距離は501.6mと長く、ゴール前には急坂が控えています。
ダート短距離戦に見えても、長い直線と坂の組み合わせで単純なスピード勝負だけでは押し切れません。前半で位置を取りに行きすぎると坂で甘くなり、後方からの差しは届きにくくなる傾向もあります。
序盤で出していけて、直線で脚を持続できるかが分かれ目です。軸馬選びでは「スピードと馬力の両立」を見極める視点が欠かせません。
※コース図:東京競馬場 コース紹介(出典:JRA公式サイト)
東京ダ1400mの傾向
ここでは過去5年のデータから、東京ダ1400mのタイム・ラップ傾向を整理します。各重賞ごとの結果は、後の「2026年の重賞一覧」で個別に確認できます。
走破タイム分布
良馬場では走破タイム 1:22.1~1:23.0 の帯にレースが最も集中します。これより速ければ高速馬場、遅ければ時計のかかる馬場と判断できます。
| 走破タイム | 良 | 稍重 | 重 | 不良 |
|---|---|---|---|---|
| ~1:22.0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 1:22.1~1:23.0 | 1 | 2 | 0 | 0 |
| 1:23.1~1:24.0 | 2 | 0 | 0 | 0 |
| 1:24.1~1:25.0 | 1 | 0 | 0 | 0 |
| 1:25.1~ | 0 | 0 | 0 | 0 |
前後半差の分布
前後半差は -1.9~-1.0 秒が最も多い帯で、ハイペース〜ややハイの展開が中心です。これよりマイナス側に振れれば前半が流れたハイペース、プラス側に振れれば前半が緩んだスローの展開と判定できます。
| 前後半差 | 良 | 稍重 | 重 | 不良 |
|---|---|---|---|---|
| ~-3.0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
| -2.9~-2.0 | 1 | 0 | 0 | 0 |
| -1.9~-1.0 | 1 | 1 | 0 | 0 |
| -0.9~0.0 | 2 | 0 | 0 | 0 |
| 0.1~ | 0 | 0 | 0 | 0 |
上り3Fの分布
上り3Fは 35.6~36.5 秒が好走ラインです。これより速い末脚を出せた馬は、直線で脚を使い切れた証明として評価できます。
| 上り3F | 良 | 稍重 | 重 | 不良 |
|---|---|---|---|---|
| ~35.5 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 35.6~36.5 | 3 | 1 | 0 | 0 |
| 36.6~37.5 | 1 | 1 | 0 | 0 |
| 37.6~ | 0 | 0 | 0 | 0 |
ハロンラップ分布
中盤平均11.5秒に対しラスト3F平均は12.1秒とやや減速する流れで、終盤も減速幅の小さい馬が伸びやすいコースです。
| ハロンタイム | 1F | 2F | 3F | 4F | 5F | 6F | 7F |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ~10.5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 10.6~11.0 | 0 | 4 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 11.1~11.5 | 0 | 2 | 3 | 0 | 0 | 1 | 0 |
| 11.6~12.0 | 0 | 0 | 2 | 5 | 3 | 3 | 1 |
| 12.1~12.5 | 6 | 0 | 0 | 1 | 3 | 2 | 4 |
| 12.6~13.0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
| 13.1~ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
4つのデータを組み合わせた読み方
走破タイムと上り3Fを組み合わせると、当日の馬場状態を判定できます。良馬場で 1:22.1~1:23.0 × 上り3F 35.6~36.5 秒なら標準、これより速ければ末脚比べの高速馬場、これより遅ければ持続力勝負の時計のかかる馬場と読めます。
前後半差は展開のタイプを示します。標準は -1.9~-1.0 秒でハイペース〜ややハイが中心。マイナス側(前半が速い)に振れれば前傾のハイペース、プラス側(後半が速い)に振れれば後傾のスローペースと判定できます。
馬場と展開を組み合わせれば、狙う脚質が見えてきます。同じコースでも、馬場と展開の組み合わせで「正解の脚質」が動くのが東京ダ1400mの特徴です。
| 馬場状態 | 展開 | 狙う脚質 |
|---|---|---|
| 高速馬場 | ハイペース | 差し・追い込み |
| 高速馬場 | スロー〜ミドル | 先行・好位差し |
| 標準馬場 | ハイペース | 先行・差し |
| 標準馬場 | スロー〜ミドル | 瞬発力型(先行・差し両方) |
| 時計のかかる馬場 | 問わず | 持続力型 |
あなたの推し馬は東京ダ1400m向き?
以下の5項目をチェックしてみてください。◯が多いほど東京ダ1400m適性が高いと判断できます。
| # | チェック項目 |
|---|---|
| 1 | 直線が長いコース(東京・新潟外回り・京都外回りなど)で好走実績がある |
| 2 | 上り3Fで 35.6~36.5 秒以下を記録したことがある |
| 3 | 1200〜1600mのダート戦で実績を出している |
| 4 | ダートのスピードに加え、坂をこなすパワーを持っている |
| 5 | 中山・阪神・東京など坂のあるコースで好走経験がある |
- ◯ 4個以上:適性◎ — 本命候補にできる
- ◯ 3個:条件次第 — 馬場と展開を見て判断
- ◯ 2個以下:割引タイプ — 東京ダ1400mでは過信しない
2026年の重賞一覧(東京ダ1400m)
東京ダ1400mで行われる重賞は、以下の1レースです。各レースごとに、過去5年のタイム・前後半差・上り3Fを個別に確認できます。
- 根岸ステークス(G3)
※未実施の年は「—」で表示し、開催後に追記します。
※他場開催や別距離で行われた年は、東京芝の当該コース集計対象外のため「—」で表示しています。
根岸ステークス(G3)
過去5年で最速タイムは1:22.3、上り3Fのベストは35.8秒。
| 年 | 馬場 | 走破タイム | 前半3F | 中盤1F | 後半3F | 前後半差 | 上り3F | ハロンタイム |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2021 | 稍重 | 1:22.3 | 34.4 | 11.9 | 36.0 | -1.6 | 36.0 | 12.4 – 10.6 – 11.4 – 11.9 – 12.1 – 12.0 – 11.9 |
| 2022 | 良 | 1:23.1 | 34.4 | 11.8 | 36.9 | -2.5 | 36.9 | 12.2 – 11.0 – 11.2 – 11.8 – 12.0 – 12.2 – 12.7 |
| 2023 | 良 | 1:22.5 | 34.6 | 12.0 | 35.9 | -1.3 | 35.9 | 12.2 – 11.0 – 11.4 – 12.0 – 11.9 – 11.6 – 12.4 |
| 2024 | 良 | 1:24.1 | 35.8 | 12.5 | 35.8 | 0.0 | 35.8 | 12.4 – 11.4 – 12.0 – 12.5 – 12.3 – 11.4 – 12.1 |
| 2025 | 稍重 | 1:22.6 | 33.9 | 11.8 | 36.9 | -3.0 | 36.9 | 12.3 – 10.6 – 11.0 – 11.8 – 12.4 – 12.2 – 12.3 |
| 2026 | 良 | 1:23.3 | 35.5 | 12.0 | 35.8 | -0.3 | 35.8 | 12.5 – 11.2 – 11.8 – 12.0 – 11.8 – 11.7 – 12.3 |
まとめ
東京ダ1400mで狙うべきは「スピードと馬力を兼ね備え、坂をこなせる先行〜中団馬」、割り引きたいのは「短い直線で実績を作ってきた馬や、坂で甘くなる傾向のある馬」です。当日の馬場とペース次第で正解の脚質は動くため、本記事の傾向データと適性チェックを活用して軸馬を絞り込んでください。
東京の他コースや同距離(芝1400m)の他場との比較は、記事末尾の「あわせて読みたい」から確認できます。










